
Shopifyとカラーミーショップを比較すると、それぞれの料金や機能には違いがあります。
自社に合ったストア運営を行い売上を確保するには、Shopifyとカラーミーショップのメリットやデメリットを理解し、適したサービスを選択することが重要です。この記事では、Shopifyとカラーミーショップを徹底比較してメリット・デメリットや移行手順などを紹介します。
Shopifyとカラーミーショップを比較検討中の方は、ぜひご覧ください。
Shopifyとカラーミーショップを比較

Shopifyとカラーミーショップを比較した表は、以下のとおりです。
Shopify | カラーミーショップ | ||||||||
プラン | スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus | フリー | レギュラー | ラージ | プレミアム |
月額料金※1ドル=150円で計算 | 5米ドル | 33米ドル | 92米ドル | 399米ドル | 2,000米ドル※取引量により変動 | 無料 | 4,950円 | 9,595円 | 39,600円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 3,300円 | 3,300円 | 22,000円 | ||||
決済方法 | クレジットカード電子マネー決済(ウェブマネー、BitCash、NET CASHなど)各種コード決済(Amazon Pay、LINE Payなど)携帯キャリア決済コンビニ決済銀行振込郵便振替銀行口座振替 | クレジットカードAmazon Payコンビニ決済GMO後払い銀行振込 | クレジットカード電子マネー決済(ウェブマネー、BitCash、電子マネーちょコム)各種コード決済(Amazon Pay、LINE Payなど)携帯キャリア決済銀行振込郵便振替銀行口座振替 | ||||||
決済手数料※クレジットカード | 5.00% | 3.40% | 3.30% | 3.25% | 3.15% | 6.6%+30円 | 4.0%~ | 4.0%~ | 3.14%~ |
利用可能なアカウント数 | 1 | 2 | 5 | 15 | 無制限 | 副管理者アカウントを無制限に作成できる | |||
登録画像数※1商品あたり | 無制限 | ~4枚 | ~50枚 | ~50枚 | ~50枚 | ||||
ディスク容量 | 無制限 | 200MB | 5GB | 100GB | 100GB |
- 料金プラン
- 機能
- 決済方法
- デザイン
- カスタマイズ
上記5つの項目別に、それぞれ詳しく見ていきましょう。
料金プラン
Shopifyには5つ、カラーミーショップには4つの料金プランがあり、大きな違いは以下の3点です。
- カラーミーショップには無料プランがある
- Shopifyはすべてのプランで初期費用が無料である
- 決済手数料はShopifyのほうが安く抑えられる
カラーミーショップの無料プランは、月額料金と初期費用が無料ですが、以下の点に注意する必要があります。
- 決済手数料が割高
- 1商品で使用できる画像数は4枚のみ
- 利用できるディスク容量は200MBのみ
一方Shopifyは、初期費用が無料で、ストアの規模によって料金プランを選択可能です。また、Shopify Plus以外のプランでは、カラーミーショップと比較して決済手数料が安く抑えられています。
機能
次に、Shopifyとカラーミーの機能を比較します。比較表は以下のとおりです。
Shopify | カラーミーショップ | |
アプリ数 | 8,000種類以上※2023年11月時点 | 63種類※2022年12月時点 |
メールマガジン | ~10,000通※ベーシックプラン以上 | ~100万通※レギュラープラン以上 |
クーポン発行 | 〇 | 〇 |
再入荷通知 | アプリで可 | アプリで可 |
予約販売 | アプリで可 | アプリで可 |
定期購入 | アプリで可 | 〇 |
ストア分析機能 | 〇 | 〇 |
Instagramとの連携 | 〇 | アプリで可(550円/月) |
LINEとの連携 | アプリで可 | 〇※受付停止中(2023年11月時点) |
Googleショッピングとの連携 | アプリで可 | 〇(5,500円/月) |
Amazonとの連携 | 〇 | アプリで可(1,100円/月または従量課金制) |
サポート | 英語/日本語※チャットサポートは英語のみ | 日本語 |
カラーミーショップは、レギュラープラン以上でメールマガジンを100万通まで送信できる点が強みです。
Shopifyはアプリ数が圧倒的に多く、さまざまな機能をアプリで追加可能な点が強みといえます。
決済方法
Shopify、カラーミーショップともに、クレジットカードやコード決済など、多くの決済方法を利用可能です。
Shopifyでのみ利用できる決済方法は以下のとおりです。
- Google Pay
- Apple Pay
- Paidy
- Stripe
Shopifyは海外向けのECストア運営に対応しているため、利用できる決済手段が多いといえます。
国内向けのECストアを運営している場合でも、ユーザーがアカウントを持っていると決済時の入力を省略できることもあるため、ユーザーが慣れている決済方法を準備しておくと良いでしょう。
なお、カラーミーショップのフリープランでは利用できる決済方法が限られているため、注意が必要です。
デザイン
Shopifyとカラーミーショップの利用できるデザインテンプレート数を比較した表は、以下のとおりです。
Shopify | カラーミーショップ | |
デザイン数 | 無料テーマ: 12種類有料テーマ:126種類※2023年6月時点 | 無料テンプレート:15種類有料テンプレート:24種類※2023年11月時点 |
無料で利用できるデザイン数に大きな違いはないものの、Shopifyは有料で利用できるデザイン数の多さが特徴です。選択できるデザインが多いため、商品やサイトのコンセプトに合わせて、最適なものを選択しやすいといえます。
カスタマイズ
Shopify、カラーミーショップともに、デザインのカスタマイズが可能です。カスタマイズ方法を比較した表は以下のとおりです。
Shopify | カラーミーショップ |
テーマエディタを使ってコード編集なしでカスタマイズできるHTMLやCSS、Liquidを編集してカスタマイズできるフルカスタマイズができる | 初級モードを使ってコード編集なしでカスタマイズできるHTMLとCSSを編集してカスタマイズできるフリーページ機能で新しいページを自由に作成できる |
カスタマイズの方法に大きな違いはないものの、Shopifyには8,000以上のアプリが用意されているため、さまざまな機能を追加してカスタマイズできます。なお、Shopifyではコード編集する場合、独自言語であるLiquidの知識が必要となる点に注意が必要です。
Shopifyのメリット・デメリット

引用:Shopify
Shopifyのメリット・デメリットをまとめました。
メリット
Shopifyのメリットは、以下の3点です。
- 利用できる決済方法が多い
- テーマ数やアプリ数が多く、商品やコンセプトに合わせて選択できる
- 海外の決済サービスや英語に対応しており、海外展開に強い
Shopifyは、利用できる決済方法やアプリ数が多いため、ストアの規模やターゲットなどに応じて選択できるのが大きなメリットです。また、Shopifyは海外販売に対応しているため、国内向けに販売開始した後、海外展開したい場合でもスムーズに移行できます。
デメリット
一方で、Shopifyのデメリットは以下の2点です。
- テーマやアプリの数が多いため迷いやすい
- テーマやアプリ、サポートが日本語に対応していない場合がある
Shopifyはテーマやアプリの選択肢が多いため、初心者には迷いやすいのがデメリットです。また、Shopifyは世界各国の企業に展開しているため、テーマやアプリ、サポートが日本語に対応していない場合がある点もデメリットといえます。
カラーミーショップのメリット・デメリット

引用:カラーミーショップ
次に、カラーミーショップのメリット・デメリットをまとめました。
メリット
カラーミーショップのメリットは、以下の2点です。
- フリープランがあり月額プランも抑えられているため、ECストアを始めやすい
- 日本企業が国内向けに運営しているため、日本語のサービスが充実している
カラーミーショップのメリットは、個人や小規模の企業がECストアを始めやすい料金設定になっている点です。
また、カラーミーショップは日本をターゲットにサービスを運営しており、公式サイトやアプリも全て日本語表記でわかりやすくなっています。サポートも日本語で受けられる点も、初心者には安心です。
デメリット
一方で、カラーミーショップのデメリットは以下の2点です。
- 海外向けに展開したい場合に手間がかかる
- デザインやアプリの数が少なく独自性を出しにくい
カラーミーショップは日本国内に特化したサービスのため、海外展開をしたい場合、Shopifyなど海外展開に対応したサービスに移行しなければいけません。また、デザインやアプリの数が少なく、追加できるデザインや機能に限りがあるため、独自性を出すのが難しいデメリットもあります。
Shopifyとカラーミーショップどっちがおすすめ?

Shopifyとカラーミーショップ、それぞれの運営に向いている人を紹介します。どちらでECサイトを始めようか悩んでいる方は、どちらに当てはまるかチェックしてみましょう。
Shopifyがおすすめの人
Shopifyがおすすめの人は、以下のとおりです。
- ECサイトを海外向けに展開する予定がある
- オリジナリティのあるサイトを作りたい
Shopifyは海外向けの決済方法や機能が充実しているため、海外展開を予定している人におすすめです。また、テーマやアプリの数が多く、バリエーションが豊富なため、オリジナリティのあるサイトを作りたい人にも向いています。
カラーミーショップがおすすめの人
カラーミーショップがおすすめの人は、以下のとおりです。
- 費用をかけずにECストアを始めたい
- 英語が苦手なため日本語でサービスを利用したい
カラーミーショップは、月額料金と初期費用が無料のフリープランがあるため、ECストアを始めたい初心者におすすめです。
また、日本語でサービスを利用できるため、英語に抵抗がある人にも使いやすいでしょう。
カラーミーショップからShopifyへ移行する手順

カラーミーショップからShopifyへストアを移行したい場合、以下の手順で移行できます。

1.カラーミーショップの管理画面で「商品」→「データダウンロード」を選択
2.ダウンロードされたデータをGoogleスプレッドシートにインポート
3.CSVデータに変換してダウンロード

4.Shopify管理画面の「顧客管理」をクリック
5.「インポート」からファイルをインポート
6.移行後の商品を分類
7.テーマを使用してサイトデザインを決定
8.ドメイン、配送、税、決済サービスを設定
9.テスト注文
テスト注文で問題がなければ、移行完了です。なお、ユーザーがブックマークしている可能性のあるページにURLリダイレクトを設定しておくと、元のURLで新しいURLに遷移できます。
カラーミーショップからShopifyに移行前の注意点

カラーミーショップからShopifyに移行する前に、以下の2点を済ませておきましょう。
- Shopifyとカラーミーショップの公式サイトで、移行に必要な情報を確認する
- 不明点や疑問点はサポートに問い合わせて解消する
ECサイトの移行を的確に行うためには、移行前に準備しておくことや移行に必要な情報をあらかじめ確認しておくことが重要です。少しでも気になる点がある場合は、必ずサポートに問い合わせて解消しておきましょう。
Shopifyとカラーミーショップに関するよくある質問

Shopifyとカラーミーショップに関するよくある質問をまとめました。
カラーミーショップ以外のストアからもShopifyに移行できる?
カラーミーショップ以外のストアからも、Shopifyに移行できます。例えばBASEやSTORES.jp、MakeShopなどのショップからの移行が可能です。Shopifyの公式サイトに他のストアからの移行手順がまとめられているため、参考にしてください。
他のストアからカラーミーショップに移行できる?
他のストアからカラーミーショップへの移行も可能です。他のストアの商品情報をCSVファイルで一括登録して移行できます。カラーミーショップの公式ストアにCSVのフォーマットが格納されているため、利用すると便利です。
ASP型とモール型の違いは?
ASP型とは、Shopifyやカラーミーショップなどを使って一からストアを構築する形態です。一方、モール型とは、Amazonや楽天などが運営するショッピングモールにストアを設置する形態をいいます。
ASP型は一からストアを構築するため、自由度が高い反面、ユーザーにストアを知ってもらうための施策が必要です。モール型は、既に認知されたモールにストアを設置できるため集客しやすい反面、モール内のルールに沿って運営する必要があるため、自由度は低くなります。
まとめ
Shopifyとカラーミーショップを比較すると、Shopifyには「テーマ数やアプリ数の多さ」や「海外展開に強い」という強みがあります。一方、カラーミーショップは「ECストアを始めやすい料金プラン」や「すべて日本語で対応できる」点が強みです。
Shopifyとカラーミーショップのどちらが適しているかは、ストア運営の目的や実施したいことによって異なります。「海外展開したい」「まずはコストを抑えて始めたい」など、自社のストア運営で実施したいことを明確にし、自社に適したサービスを選ぶことが重要です。
Shopifyとカラーミーショップのメリット・デメリットを理解し、ストア運営で実施したいことを明確にしたうえで、自社に合ったサービスを選びましょう。どちらが自社に適しているかがわからないときは、Shopifyパートナーに相談するのもひとつの方法です。
Shopifyサイトの開設・運用はフルバランスにご相談ください
Shopifyとカラーミーショップには異なる強みがあり、その生かし方は自社の商品やコンセプト、予定している事業展開などによって異なります。また、テーマのカスタマイズやアプリの追加でできることも多く、サービスを検討するうえですべての機能を把握することは困難です。
「欲しい機能があるが、Shopifyとカラーミーショップのどちらが対応しているかわからない」
「Shopifyとカラーミーショップのどちらが自社に合うかわからない」
このような方は、お気軽にフルバランスにご相談ください。
フルバランスは、Shopify公式認定パートナーとして、数々の企業のShopify導入を支援してきました。最適なShopifyサイトの開設・運用方法を提案することはもちろん、Shopifyの導入から運用までワンストップで支援させていただきます。