Shopifyのカゴ落ちの原因と対策はコレ!おすすめアプリも紹介

Shopifyサイトのカゴ落ちにはさまざまな原因があります。Shopifyストアでカゴ落ち対策をして売上アップを図るためには、カゴ落ちの原因を理解し、自社に合ったカゴ落ち対策を行うことが重要です。

この記事では、カゴ落ちの原因や対策方法、おすすめのアプリなどを紹介します。カゴ落ち対策を検討中の方は、ぜひご覧ください。

Shopifyのカゴ落ちとは

Shopifyのカゴ落ちとは、カートに商品を入れたまま、購入せずにサイトを離脱してしまうことです。2023年のBaymard Institute社の報告によると、一般的にECサイトのカゴ落ち率は、平均して70.19%にも達します。

カゴ落ち率を減らすための対策を行うと、サイトの売上改善が可能です。Shopifyストアでは、カゴ落ちユーザーやカゴ落ち率を確認できます。その方法について説明します。

Shopifyのカゴ落ちの確認方法

Shopifyのカゴ落ちユーザーやカゴ落ち率は、Shopify管理画面で確認できます。管理画面の「注文管理」から「チェックアウト離脱」に進むと、購入手続きを途中でやめたユーザー、つまりチェックアウト離脱=カゴ落ちしたユーザーを確認可能です。

また、管理画面の「ストア分析」をクリックすると、カートに追加済みのユーザーやカゴ落ちのユーザーの割合を確認できます。

カゴ落ちとチェックアウト離脱の違い

Shopifyではバージョンアップに伴い、以前はカゴ落ちと呼んでいたものが「チェックアウト離脱」に変更されました。チェックアウト離脱はカートから決済画面に移動後、決済完了せずに離脱することを示しており、表現は異なるものの、カゴ落ちと同義と捉えて良いでしょう

Shopifyストアがカゴ落ちする原因

Shopifyストアがカゴ落ちする原因は、主に以下の5点です。

  • 配送料が高い
  • 会員登録が面倒である
  • 配送に時間がかかる
  • 決済までの操作が多い
  • 商品をカートに入れたまま忘れてしまう

カゴ落ち対策を適切に行うためには原因の理解が重要です。具体的に見ていきましょう。

配送料が高い

2023年のBaymard Institute社の報告によると、カゴ落ちの理由のトップは、配送料などの追加コストが高い点です。配送料無料でない限り、ユーザーは配送料が発生することを想定して商品をカートに入れるでしょう。

ただ、ユーザーの想定よりも配送料が高い場合、「配送料が高いから他のサイトで購入しよう」「ここで買うのはやめよう」とユーザーは考え、サイトを離脱してしまいます。

会員登録が面倒である

2023年のBaymard Institute社の報告によると、カゴ落ちの2つ目の理由は、アカウント作成(会員登録)を要求される点です。会員登録には多くの個人情報を入力する必要があります。そのため「登録が面倒」「個人情報を入力したくない」と考えるユーザーは、多いでしょう。

また、会員登録をすると2回目以降の購入時に情報入力の手間が省けるメリットがあるものの、初回登録時にそこまで考えるユーザーは多くありません。「ここで買うのは一度きりかもしれない」と考えれば、「一度きりの購入のために登録したくない」と考えるユーザーもいるでしょう。

配送に時間がかかる

2023年のBaymard Institute社の報告で、3つ目に挙げられるカゴ落ちの理由は、配送が遅すぎる点です。商品を購入するユーザーは、少しでも早く商品を届けてほしいと考えます。

Amazonや楽天市場などでは、当日配達や翌日配達のサービスがあるため、早い配送に慣れているユーザーは配送日数にシビアです。当日配達や翌日配達を期待していなかったとしても、ユーザーの想定より配送に時間がかかるとわかれば、他のストアを検討するユーザーは多いと考えられます。

決済までの操作が多い

決済までの操作が多い点も、Shopifyストアでのカゴ落ちの原因になります。商品をカートに入れるとき、ユーザーの購入意欲は最も高まっている状態です。

決済までの操作が多く、なかなか決済が完了しなければ、高まっていた購入意欲が下がり、ユーザーは決済の途中で購入をやめてしまいます。また、入力フォームがわかりにくいとユーザーは再入力の必要が生じ、決済までの操作を多く感じる場合もあるでしょう。

商品をカートに入れたまま忘れてしまう

商品をカートに入れたまま忘れてしまう点も、Shopifyストアでのカゴ落ちの原因の1つです。パソコンやスマートフォンには、常に多くの通知が届きます。

例えば、カートに商品を入れ、決済画面の入力途中で気になる通知が来ると、ユーザーは購入手続きの完了前にサイトを離脱してしまいます。さらに、すぐに必要な商品やどうしても必要な商品でない限り、そのままサイトへの訪問さえ忘れてしまい、カートに商品が残ったままになるのです。

Shopifyストアのカゴ落ち対策

Shopifyストアのカゴ落ち対策は、以下の5点です。

  • 配送料を工夫する
  • ゲスト購入の導入やログイン方法の拡充を検討する
  • 配送会社の変更を検討する
  • 決済までの操作を簡単にする
  • カゴ落ちメールを配信する

ひとつずつ確認して、適切なカゴ落ち対策を実施しましょう。

配送料を工夫する

カゴ落ち対策には、配送料の工夫が必要です。全国一律の配送料にしているストアでは、配送される場所によっては高く感じる場合もあります。商品の重量に応じた配送料の設定や、「○円以上購入で送料無料」などのお得感があり、アップセルも可能な配送料の設定が効果的です

また、購入前にユーザーに配送料の情報を伝えておくことも重要です。商品をカートに入れる前にユーザーが配送料を知っていれば、「想定より高かった」とユーザーが感じてカゴ落ちするのを防げます。

ゲスト購入の導入やログイン方法の拡充を検討する

会員登録不要で購入できるよう、ゲスト購入の導入やログイン方法の拡充を検討しましょう。Shopifyには、ゲスト購入機能がデフォルトで搭載されているため、利用するとカゴ落ち対策に効果的です

ただし、ゲスト購入では注文者と配送先の住所が相違する場合に購入できず、ギフト配送に向かないデメリットがあります。ゲスト購入を利用したくない場合は、SNSなどのアカウントでログインできるようにするなど、ログイン方法を拡充すると良いでしょう

配送会社の変更を検討する

配送が遅い原因が配送会社にある場合は、配送会社変更の検討も必要です。配送会社を検討する際はコストに注目しがちですが、配送スピードも確認したうえで、配送会社を決定することが重要です

また、配送会社をユーザーが選択できるようにするとさらに効果的です。お急ぎ便や日時指定、置き配など、ユーザーのニーズに合ったサービスを提供する配送会社を複数用意すると、カゴ落ちを防げます。

決済までの操作を簡単にする

決済までの操作を簡単にするのも、カゴ落ち対策のひとつです。Shopifyでは動的チェックアウトボタンを設置すると、カートを経由せずに決済画面に移動し、商品を購入可能です。カートをスキップして、ボタンに表示されているチェックアウト方法で支払いを完了できます。

「動的チェックアウトボタン」は、管理画面の「オンラインストア」から「テーマ」をクリックし、テーマのカスタマイズページから設定できます。さらに、動的チェックアウトボタンに決済ブランドを表示させることも可能です。各決済サービスのアカウントを持っているユーザーなら情報が自動入力されるため、情報入力なしで決済できます

カゴ落ちメールを配信する

カゴ落ちメールを配信すると、カートに商品を入れたまま忘れているユーザーにリマインドできます。Shopifyでは、カゴ落ちメールの自動配信が可能です。設定方法は以下のとおりです。

  1. Shopify管理画面の「マーケティング」→「自動化」をクリックする
  2. 「オートメーションを作成する」をクリックする
  1. オートメーションテンプレートから「カゴ落ち」をクリックする
  1. 必要に応じてワークフローを編集する
  2. 問題なければ「オートメーションをオンにする」をクリックする

カゴ落ちメールの内容は編集できるため、カゴ落ちメールを配信するタイミングに合わせて、メールの内容を工夫しましょう。

カゴ落ち対策におすすめのShopifyアプリ5選

カゴ落ち対策におすすめのShopifyアプリを5つ紹介します。

FBL DIMENSIONAL SHIPPING RATES

引用:FBL DIMENSIONAL SHIPPING RATES

FBL DIMENSIONAL SHIPPING RATESは、容積や重量から配送料を自動計算するアプリです。自動で梱包箱に入るサイズを計算するため、 複数の箱に商品を分割する場合や商品が軽くて大きい商品を梱包する場合でも正確に送料計算ができます。商品ごとに細かく配送料が設定できるため、配送料をネックに感じるユーザーのカゴ落ち対策におすすめです。

フリープランベーシックスタンダードプロ
月額無料19ドル39ドル69ドル
配送料計算の上限15回/月300回/月900回/月1,800回/月※上記以上は要問合せ

FBL DELIVERY DATE

FBL DELIVERY DATE

FBL DELIVERY DATEは、配送日時を指定できるアプリです。デフォルトで日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸の3社に対応しており、任意の配送業者も追加できます。

商品ごとの置き配設定、長期で不在にする期間や配送可能な日時の最短・最長日数の設定などができるため、ユーザーの要望に柔軟に対応可能です。

ベーシックプラン
月額4.80ドル(14日間無料)

Social Login

引用:Social Login

Social Loginは、SNSのアカウントを使ってECサイトへログインできるアプリです。ECサイトに会員登録せずに、GoogleやFacebook、Twitter、LINEなどのアカウントでログインできます。

SNSのアカウントを利用すると会員登録が不要となり、配送先の氏名・住所を入力する手間も省けるため、会員登録を面倒に感じるユーザーのカゴ落ちを防げます。

ベーシックプランスタンダードプランプロプラン
月額2.99ドル4.99ドル9.99ドル
特徴ソーシャル ログイン ボタンと 10 以上のソーシャル ネットワークの統合無制限のユーザーログインと登録ソーシャルログインボタンのカスタマイズベーシックプランの全機能を利用可能顧客分析顧客サインアップレポートソーシャルログイン ボタンのカスタマイズスタイルの追加スタンダードプランの全機能を利用可能ソーシャルログインポップアップの有効化ソーシャルログイン ポップアップのカスタマイズ

PushOwl

引用:PushOwl

PushOwlは、カゴ落ちしたユーザーにプッシュ通知を送れるアプリです。さまざまなキャンペーンとあわせたプッシュ通知が可能なため、例えば、カゴ落ちをプッシュ通知する際にクーポンコードを付けて通知できます。カゴ落ち通知に魅力的なキャンペーンがセットになっていると、ユーザーがサイトに戻ってくる可能性が高まるためおすすめです。

ベーシックプランビジネスプラン
月額無料19ドル(14日間無料)38ドル(14日間無料)
特徴プッシュ通知のスケジュール設定基本的なレポート (インプレッション数、クリック数、収益)チャットやメールでのサポートなどベーシックプランの全機能を利用可能カート放棄リマインダー プッシュ通知内の大きな画像を利用可などスタンダードプランの全機能を利用可能セグメンテーションカスタム ボタン (オプトイン、再入荷、値下げ用)など

 ※ビジネスプランはインプレッション数に応じた従量課金制。

Klaviyo

引用:Klaviyo

Klaviyoは、商品をカートに残したままサイトから離れようとすると、ポップアップを表示させることができるアプリです。Shopifyで送付可能なカゴ落ちメールは1回のみですが、Klaviyoでは送信する時間を指定して、異なる内容のカゴ落ちメールを自動送信できます。Shopifyメールよりも高度な条件で配信タイミングをコントロールしたり、リッチなメールを配信することができるため、カゴ落ち対策に効果的です。

月額無料

まとめ

平均して約70%がカゴ落ちしている現状をふまえると、Shopifyサイトの運営にはカゴ落ち対策が欠かせません。カゴ落ちには配送料の高さや会員登録の面倒さ、商品をカートに入れたまま忘れてしまうなどのさまざまな原因があり、対策を行うと売上アップが期待できます。

カゴ落ち対策をして売上アップにつなげるには、自社サイトのカゴ落ち原因を分析し、自社に最適なカゴ落ち対策を行うことが重要です

カゴ落ちの原因と対策方法を理解し、必要に応じてShopifyアプリも活用しながら、自社に合ったカゴ落ち対策を行いましょう。自社に最適なカゴ落ち対策がわからないときは、Shopifyパートナーに相談するのもひとつの方法です。

カゴ落ち対策を含めたShopifyサイトの運用はフルバランスにご相談ください

カゴ落ち対策は自社サイトのカゴ落ち原因をしっかり把握したうえで行う必要があります。また、Shopifyアプリを活用すると効果的なカゴ落ち対策を行えますが、数多あるShopifyアプリから自社に合うアプリを選択する必要があり、時間と労力が必要です。

「自社のカゴ落ち原因がわからない」

「自社のカゴ落ち対策に最適なShopifyアプリがわからない」

このような方は、お気軽にフルバランスにご相談ください。

フルバランスは、Shopify公式認定パートナーとして、数々の企業のShopify導入を支援してきました。最適なカゴ落ち対策を提案することはもちろん、Shopifyの導入から運用までワンストップで支援させていただきます。

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