Shopifyでなぜ商品が売れないの?儲からない理由と売上を伸ばす10の施策

「ShopifyでECサイトを開業したのになぜ売れないの?」と悩んでいませんか。売れない・儲からないと悩むときは、Shopifyストアの運営に何らかの原因があります。

Shopifyで売れない商品は、Shopify自体に原因があるのではなくストア内の原因です。したがって、プラットフォームを変えたとしても売れません。ここでは、売れない原因や売上を伸ばすための10の施策を具体的に見ていきます。

この記事では、Shopifyのみならず他でも応用できる施策も多く記載しているので、ぜひ参考にしてください。

Shopifyで商品が売れないのはなぜ?

Shopifyで商品が売れないときは、以下の原因が考えられます。

  • 集客方法に問題がある
  • 需要の少ない商品を販売している
  • リピーター対策をしていない
  • ECサイトが買い回りしにくい

今回は、主に4つの原因を解説していきます。

集客方法に問題がある

Shopifyは、Amazonや楽天市場など既に集客力のある大型ECモールとは違って、一から集客しなければいけません。いくら独自性のある優れた高性能のサイトを作っても、訪問者がいなければ商品は売れません。

どれくらいのアクセス数があるのかを確認するには、Shopifyの管理画面から「ストア分析」の画面を開くと確認できます。「ストア分析」の「レポート」でカテゴリーを「集客」に絞り込むと、集客力のデータ分析が可能です。

需要の少ない商品を販売している

そもそも需要の少ない商品はShopifyに限らず、どこで出品しても売れる見込みはありません。そして、現在需要がある商品でも来年もしくは半年後には、需要がなくなってしまうことも珍しくありません。

世間でブームがある商品を販売すると、ブームが終われば商品が売れなくなる可能性が高いです。まずは、商品に需要があるかどうか市場調査をする必要があります。

リピーター対策をしていない

リピーター対策をしていないと、購入するのは新規顧客ばかりになる恐れがあります。サイトの訪問者が新規顧客ばかりだと、購入率が低いうえに、売上が安定しません。

Shopifyで安定的に商品を売るには、メルマガ配信やカゴ落ち商品の訴求などの対策をして、リピーターを増やすことが重要です。

ECサイトが買い回りしにくい

せっかくサイトにユーザーがアクセスしたとしても、買い回りがしにくいサイトでは離脱に繋がります。まずは、下記のようなポイントが、ユーザー目線で設計されているか確認してみましょう。

  • 商品の検索ページにたどりつきやすいかどうか
  • カテゴリ分けはユーザー目線でできているかどうか
  • カスタマーサポートや問い合わせフォームにアクセスしやすいかどうか

ユーザーはどこにつまずいて離脱しているのかを知り、買い回りしにくいサイトの改善点を見つけるには、アプリの活用も効果的です。例えば、ユーザーのマウスの動きを録画できるアプリの「ラッキーオレンジ ヒートマップ&リプレイ」を追加すれば、ユーザーの動線を確認できます。

Shopifyで商品が売れないときに効果的な10の施策

ここまでShopifyで商品が売れない原因を紹介しました。では、実際にどういった対策をすればいいか、商品が売れないときに効果的な10の施策を紹介します。

  • サイト分析を行って原因を追及する
  • SEO対策をして検索順位を上げる
  • 集客を広げるためにSNS運用をする
  • ターゲットに合った適切な広告を打つ
  • カゴ落ち商品を防止する
  • 顧客目線のECサイト構築をする
  • 決済手段を充実させる
  • メルマガ配信をしてリピート率を上げる
  • 公式LINE登録でアプローチする
  • FAQにチャットボットを活用する

順番に詳しく説明していきます。

1.サイト分析を行って原因を追及する

まずは、どこに問題があるかECサイトの現状を分析しましょう。Shopifyは初めからストア分析ツールが備わっており、集客力が分かるセッション数・販売チャネルごとの決済額・リピーター率・コンバージョン率などを測定可能です。

また、GoogleアナリティクスをAPI連携させ、ユーザーの動線が分かるアプリを追加すれば、アクセス状況やユーザーの動きを細かく分析できます。なお、サイト分析はShopifyのプランによって使える機能が異なります。Shopifyスタンダード以上のプランでは、商品別利益や新規顧客とリピーターへの販売比較などの高度な分析が可能です。

2.SEO対策をして検索順位を上げる

商品説明やブログなど、サイト内のコンテンツに検索キーワードを適切に配置して検索エンジンの評価を上げられます。

Shopifyでは、サイトと商品ごとにタイトルとメタディスクリプションの入力、ページURLの編集ができるのでSEO対策が可能です。さらにSEO対策として、エラーページの通知やサイトの読み込みスピードを速めてくれるアプリもあります。

3.集客を広げるためにSNS運用をする

SNSでは世界中のユーザーと繋がることができ、拡散性も高いため認知拡大とECへの集客が見込めます。InstagramやFacebookなどと連携し、ショッピング機能を使えば投稿写真から気に入った商品をタップするだけで商品ページに遷移して商品を購入可能です。

また、コメントやDMでユーザーとのコミュニケーションが取れ、商品価値を伝えファンを増やすことでリピーター獲得にも効果的です。

4.ターゲットに合った適切な広告を打つ

Web広告を打つとコストはかかりますが、即効性があり集客に効果的です。現在、Web広告にはさまざまな種類のWeb広告があります。

  • ディスプレイ広告
  • リスティング広告
  • アフィリエイト広告
  • SNS広告
  • 動画広告 など

Web広告を選ぶときに重要なのは、ターゲットと広告の目的を明らかにすることです。販売する商品によっても最適な広告は違ってきます。広告を見たユーザーにどんな行動をしてほしいかを考え、適切な広告を打つことで効果が期待できます。

5.カゴ落ち商品を防止する

カゴ落ち商品とは、一旦商品をカゴに入れたけれど購入に至らなかった商品です。カゴに商品を入れてくれた方は、一番購入に近いお客様であると考えられ、そのお客様にどうアプローチするかが非常に重要です。Shopifyにはカゴに入ったままの商品があることをお客様に知らせる機能が備わっていて管理画面で設定できます。

Shopify管理画面の「マーケティング」から「自動化」の画面を開きます。「リエンゲージメントのオートメーションを使用して売上を回復する」にある「カゴ落ち」のオンをクリックします。

カゴ落ちのステータスが「公開済み」となれば設定完了です。

6.顧客目線のECサイト構築をする

ECサイトを構築する上で、いかにユーザー目線でECサイトをつくるかで売上は大きく変わるでしょう。ワイン専門店のサイトを訪れる人がカテゴリ別で探したい場合「赤」か「白」で分けるよりも「産地」「年代」で分けた方がワインに詳しい方の目線です。

トップページは何を販売しているか明確か、商品詳細ページはユーザーの知りたい情報が記載されているか、カートページでは数量の変更ができるかなどに気をつけます。それぞれのページの構成作りが大切です。

7.決済手段を充実させる

近年、決済方法が多種多様になってきたこともあり、ストア側も顧客の要望に合わせて決済手段を充実させなければなりません。販売する商品やターゲット層によっても決済手段は異なります。

年齢に限らず多くの人が決済方法として利用するクレジットカード決済の導入が必須です。クレジットカードを持っていない学生や若い年齢層に向けた商品なら、代引きやNP後払い、コンビニ支払いが求められるケースもあります。

また、決済方法が充実していないという理由で購入を諦めてしまうユーザーも少なくありません。Shopifyであらかじめ設定できる決済方法以外は、アプリや外部サービスを追加してユーザーに合わせた決済方法を追加しましょう。できるだけ多くの決済方法を用意しておくと、カゴ落ち防止につながります。

8.メルマガ配信をしてリピート率を上げる

Shopifyには、「Shopifyメール」というアプリをインストールするとメールを配信でき、顧客のデータをそのまま使用可能です。顧客と継続的にやりとりできれば、リピート率を上げるのに大きな役割を果たします。

Shopifyのメールは毎月10,000通まで送信可能です。毎月初めに10,000通のメール送信権が付与されて、さらにメールを送信する場合は、300,000通までは1,000通ごとに1米ドルの費用がかかります。

顧客が少ないストアやメルマガ配信を初めてみる方にとって、Shopifyの初期機能で効果的に運用できるでしょう。Shopifyのメルマガ配信では、開封率やクリック率、コンバージョン率などの分析機能も充実しているため、データをもとに細かく分析し改善を行えます。

9.公式LINE登録でアプローチする

LINE

メルマガも有効ですが、LINEは幅広いユーザーが日常的に活用しているため、アクティブ率が高いです。見込み顧客にLINE登録を促し、登録していただいたユーザーに商品の最新情報やキャンペーン情報を送り、購買意欲を高められます。

お友達限定クーポンの発行やショップカード機能があるため、メールをあまり使用しないユーザーにもリピートしていただけるチャンスに繋がります。メルマガ同様、公式LINEの管理画面では配信数や開封率、インプレッションなどの分析もできるため戦略的にマーケティングが行えるでしょう。

10.FAQにチャットボットを活用する

Shopify app store

Shopifyストアでユーザーからの質問に自動的に答えるAIを活用すれば、運営側の作業効率化もでき、ユーザーもすぐ答えがわかるという双方にメリットがあります。チャットボットを使うと、顧客満足度を向上させれば購入率も高くなり、ファンが増えてリピート率も高くなるでしょう。

チャットボットを導入できるアプリも多数開発されており、無料・有料プランもさまざまです。なかには設定が日本語対応していないものもあるので、アプリ選びには専門知識を持つ人材や英語が堪能な人材が必要です。

Shopifyで売上を伸ばした事例

ShopifyでECストアを立ち上げ売上を伸ばしていった2社を、株式会社フルバランス代表の角間の著書「商品売るならShopify」から紹介します。

grounds

grounds公式サイト

groundsはECストアをローンチして8ヶ月後、スニーカーが壁に飾ってあるビジュアルをデザインコンセプトにECサイトをリニューアルさせました。groundsは初めから世界に向けて販売することを想定し、文章がなくても写真や動画のみで伝えられるInstagramをメインに発信しています。

Instagramでgroundsの世界観を伝え続けて、フォロワーは10.4万人(2023年10月現在)まで増え、世界中から注目されるブランドへと成長しました。

日本工芸株式会社

日本工芸堂オンラインショップ

日本工芸株式会社は、Shopifyと出会う以前に多額の費用を使ってオンラインショップを立ち上げていましたが、満足いくものは得られませんでした。Shopifyならサーバー管理費用も要らずに29米ドル/月で始められ、基本的に必要な分析機能が備わっていることに魅力を感じたそうです。

ShopifyのECサイトでのこだわりは、商品説明をひとつひとつきっちり入れる点です。メーカーさんの声や職人の思いなどAmazonにはないものを伝えることで、ECストアとしての強みを活かしてファンを獲得しています。

Shopifyで売れないと悩むときによくある質問

Shopifyで売れないと悩むときによくある質問を紹介します。

Shopifyストアで売れないものは?

Shopifyで売れない商品タイプは、Shopifyの公式ヘルプセンターに以下のように記載されています。

  • お酒、タバコ、ギャンブルなどの年齢制限のある商品
  • 動物や家畜、ペット用処方薬や特定の動物関連の商品など
  • 自動車、自動車部品、その他の原動機付自転車 (キャンピングカー (RV)、全地形対応車 (ATV)、バイクを含むがこれらに限定されない)
  • 大麻商品
  • 薬物および薬物関連商品
  • 金融サービスまたはプロフェッショナルサービス
  • 危険物
  • 人体の一部
  • ヌード要素がある成人向けコンテンツ、サービスまたは商品
  • 切手、キャッシュ、トークン、その他の物理的通貨またはデジタル通貨などの決済の手段
  • 医療機器および医療用付属品
  • 監視装置
  • チケット
  • 武器、弾薬、爆発物、または銃ケースのような、あらゆる銃や弾丸の収納用品などの関連アクセサリー

また、Shopifyの決済サービスのShopify ペイメントで禁止されている商品タイプは他にもあるので、上記に限ったことではありません。詳しくはShopifyペイメント利用規約をご確認ください。

Shopifyストアを開業して何を売る?

Shopifyストアで売るものを決めるには市場調査でトレンドをキャッチし、消費者の悩みに耳を傾ける必要があります。これまでの仕事の経験を活かして、ノウハウやスキルを活かせば他にはない優位性のある状態で市場に参入できるでしょう。

Shopifyでは、有形商品はもちろん無形商品も売ることが可能です。例えばコンサルティングやプログラミングなどのクリエイティブ講座、ヨガレッスンのメンバーシップもオンラインで販売できます。

Shopifyストアの運営でよくある失敗は?

Shopifyに限ったことではないですが、以下の原因からECストアでのよくある失敗例を紹介します。

  • しっかりとしたマーケティング計画を行っていなかった
  • 具体的なターゲット選定をしていなかった
  • 他のショップとの差別化ができていなかった
  • 需要の無い商品を販売していた
  • サイト内の細かな作業に時間を費やしすぎた

総じて、全体的な計画がしっかりとできていなかったために失敗することが多いです。ECストアを立ち上げ、どんなターゲットにどのようなアプローチをして販売していくのかを考える必要があります。

まとめ

ShopifyでECサイトを立ち上げたものの、商品が売れない場合は原因を突き止め施策を見直してみましょう。売れない原因は主に4つありました。

  • 集客方法に問題がある
  • 需要の少ない商品を販売している
  • リピーター対策をしていない
  • ECサイトが買い回りしにくい

Shopifyにはストア分析ツールが備わっていて、うまく活用することで原因を把握でき、施策を打つことが可能です。

Shopifyの運用がうまく行かないとお困りの方へ

Shopifyで売れない原因の追及や、対策については理解できたが実際にどのようにしていけば売れるようになるのかお困りの方も多いでしょう。フルバランスはShopify日本参入初期から公式認定パートナーとして、多くの企業の導入支援とお悩みを解決してきました。お客様のお話をお伺いして、状況を把握しニーズに合ったご提案を行います。

Shopifyについて何かご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。

成長する
EC事業を目指して。

Shopifyの導入・乗り換え、その他
様々なお悩みについても
お気軽にお問い合わせください。

full balance
full balance