ShopifyでのLINE活用をまるっと解説!成果を上げる活用例も

ShopifyでのLINE活用には多くのメリットがあり、LINEメッセージの配信でユーザーの購入を促せるため、売上アップも期待できます。ShopifyでLINEを活用して売上アップにつなげるためには、ShopifyでのLINE活用法や連携方法を理解することが重要です

この記事では、ShopifyでのLINE活用のメリットやデメリット、ShopifyとLINEの連携方法や連携におすすめのアプリ、成果を上げる活用例を紹介します。LINE活用を検討中の方は、ぜひご覧ください。

ShopifyでLINEを活用するメリット

ShopifyでLINEを活用するメリットは、以下の6つです。

  • 幅広い年齢層にアプローチできる
  • ユーザーに合わせたメッセージ配信ができる
  • ユーザーの情報を収集できる
  • ユーザーと1対1でコミュニケーションできる
  • 問い合わせを一元管理できる
  • CRMのコスト削減が図れる

ひとつずつ具体的に見ていきましょう。

幅広い年齢層にアプローチできる

LINEを活用すると、幅広い年齢層にアプローチできるのがメリットです。多くのSNSがある中で、LINEの最大の特徴は利用者数の多さにあります。LINEキャンパスの調査によると、LINEの月間ユーザー数は9,500万人(2023年6月末時点)で、10代から60代まで幅広い世代が利用しています。

また、LINEの月間利用者数9,500万人のうち、1日に1回以上利用するユーザーは86%(2023年6月末時点)と、アクティブ率が高いのも特徴です。幅広い年齢層で利用され、ほとんどのユーザーが毎日触れているため、LINEを活用すると効果が出やすいといえます。

ユーザーに合わせたメッセージ配信ができる

LINEを活用すると、ユーザーの属性や購入状況に応じてメッセージを配信できるのがメリットです。リピート購入しているユーザーに新商品の案内をしたり、ユーザーの属性に合うおすすめ商品を紹介したりするなど、自由自在にメッセージを配信できます。

Amazonや楽天市場などの大手モールと異なり、ECサイトで最も難しいのは集客ですLINEに登録したユーザーを購入までつなげるためには、ユーザーに合わせたメッセージ配信が効果的です。

ユーザーの情報を収集できる

LINEを活用すると、ユーザーの情報を収集できるのもメリットです。ユーザーがLINEでメッセージやスタンプを送るだけで、属性情報の分析が可能になります。

また、LINEにはアンケート機能があるため、ユーザーへのアンケートを通してユーザーの興味や関心を知ることも可能です。ユーザーの属性や興味関心がわかると、新商品の開発やマーケティング施策の検討に生かせるため、売上アップが期待できます。

ユーザーと1対1でコミュニケーションできる

LINEは、ユーザーと1対1でコミュニケーションできるのもメリットです。オフラインの店舗では、お客様の要望を聞きながら1対1でコミュニケーションできますが、ECサイトではできません。

LINEを活用すると、個別のチャットで1対1のコミュニケーションが可能になります。ユーザーのニーズが多様化しているため、リアルタイムでユーザーの悩みを聞き、ユーザーの悩みや要望に沿った商品を提案すると、ファン化や売上アップが期待できます。

問い合わせを一元管理できる

LINEを活用すると、問い合わせを一元管理できるのもメリットです。Shopifyストアに公式LINEの友だち追加ボタンを設置し、LINEで問い合わせできるようにすると、問い合わせ履歴や対応を一元管理できます。

よくある質問に応じた自動応答メッセージを設定しておくと、質問の返信に必要な時間や人員の短縮も可能です。

CRMのコスト削減が図れる

LINEを活用すると、CRMのコスト削減が図れるのもメリットです。CRMとは、「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」の略語で、顧客と良好な関係を築き、売上を最大化するための施策をいいます。

CRMの主な機能は、顧客管理や顧客分析、問い合わせ管理やメール管理などです。LINEにはCRMの機能があらかじめ搭載されており、別のCRMツールを購入する必要がないため、CRMのコストを削減できます。

ShopifyでLINEを活用するデメリット

ShopifyでLINEを活用するデメリットは、以下の3つです。

  • コストがかかる
  • ブロックされやすい
  • 友だちが少ないと効果を得にくい

デメリットも理解したうえで、LINEの活用を検討しましょう。

コストがかかる

LINEは集客に活用できるメリットがある一方で、運用にはコストがかかります。LINE公式アカウントの料金プランは、以下のとおりです。

コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン
月額固定費無料5,000円15,000円
無料メッセージ数200通5,000通30,000通
追加メッセージ不可不可1通3円で可
機能メッセージ配信・チャットを含む基本機能

無料プランがあるものの、1か月に送付できるメッセージ数が200通と少ないため、友だち登録数が多くなった場合はライトプラン以上を利用しなければいけません。

ブロックされやすい

LINEは気軽にやりとりするツールとして利用する方が多く、ブロックされやすいのもデメリットです。ブロックされる理由は「配信メッセージがユーザーに合っていない」「配信頻度が多い」「サイトを利用しない」など、ユーザーによってさまざまです。

例えば、友だち登録者数を増やすためにLINEスタンプを無料配布した場合、ユーザーはLINEスタンプが理由で友だち登録をします。そのため、目的を果たした後のブロック率は高くなります。

友だちが少ないと効果を得にくい

LINE活用は、友達登録者数が増えまで効果が得にくいのもデメリットです。LINEはユーザーに合わせたメッセージ配信や、1対1のコミュニケーションができる点が魅力ですが、友だち登録されない限り活かしきれません。

LINE活用の初期段階では友だち数が少なく、効果を得にくいため、長期的な目線で運用する必要があります。

ShopifyとLINEの連携方法

ShopifyでLINEを活用するためには、ShopifyとLINEを連携する必要があります。連携方法は以下のとおりです。

  1. LINE公式アカウントを作る
  2. Shopifyストアに「友だち追加」ボタンを設置する
  3. ShopifyアプリでShopifyとLINEのIDを連携する

順を追って説明します。

LINE公式アカウントを作る

LINE

まず、LINE公式アカウントの開設が必要です。LINE公式アカウントは店舗や企業向けのビジネスアカウントのことで、公式サイトで簡単に作成できます。アカウントを開設したら、プロフィールと友だち登録者に送る「あいさつメッセージ」の設定を行いましょう。

LINE公式アカウントを開設すると、無料の「コミュニケーションプラン」で登録されます。無料プランでも月に200通のメッセージを配信できるため、初期段階では無料プランで充分といえます。友だちが増え、200通では足りなくなった場合に、有料プランへの切り替えを検討すると良いでしょう。

Shopifyストアに「友だち追加」ボタンを設置する

次に、Shopifyストアに「友だち追加」ボタンを設置します

設置方法は以下のとおりです。

  1. LINE公式アカウントの管理画面「友だちを増やす」の「友だち追加ガイド」を選択

「ボタンを作成」→「コピー」をクリックしてHTMLをコピー

  1. Shopifyの管理画面の「オンラインストア」から「テーマ」をクリック
  2. カスタマイズ画面から「コード編集」に進む
  1. 友だち追加ボタンを表示させたい箇所に、コピーしたHTMLタグを貼り付け

これでShopifyストアに「友だち追加」ボタンが表示されます。

ShopifyアプリでShopifyとLINEのIDを連携する

次に、Shopifyアプリを使ってShopifyとLINEのIDを連携します。IDを連携すると、ShopifyストアのユーザーとLINEの友だちを照らし合わせて、ユーザーの属性や購入状況に合わせたメッセージ配信が可能です。

ShopifyとLINEのID連携ができるアプリをShopifyの公式アプリストアからダウンロードして、IDを連携しましょう。ID連携におすすめのアプリは次章で紹介します。

ShopifyとLINEの連携におすすめのアプリやサービス

ShopifyとLINEの連携にはShopifyアプリを利用する必要があります。ShopifyとLINEの連携におすすめのアプリやサービスを紹介します。

CRM PLUS on LINE

CRM PLUS on LINE

CRM PLUS on LINEは、Shopifyの顧客・購買データと連携したメッセージ配信ができるアプリです。購入完了ページやマイページに友だち追加ボタンを設置できるため、友だち登録するとユーザーが発送通知などをLINEで受け取れます。

また、顧客タグを使って配信対象を絞り込んだメッセージ配信や、商品発送や友だち追加をトリガーにしたステップ配信などが可能です。Shopify Flowとも連携できるため、さらに柔軟な配信の自動化もできます。

フリープランエントリープラングロースプランアドバンスドプラン
月額無料10ドル30ドル200ドル
ID連携ユーザー数~100人~300人~1,000人~2,000人※2,001人以上は追加料金

Lipify(LINE連携アプリ)

Lipify(LINE連携アプリ)

Lipifyも、ShopifyとLINEを連携してメッセージ配信ができるアプリです。購入完了や発送完了、カゴ落ちなどをLINEで通知できます。

また、Shopifyのセグメント機能を利用したセグメント配信や、Shopify Flowと連携したステップ配信にも対応しています。Shopify POSとも連携できるため、店舗を訪れたユーザーのアカウント作成やクーポン配信なども可能です。

フリープランスタータープランスタンダードプランプラスプラン
月額無料9ドル27ドル180ドル
ID連携ユーザー数~120人~350人~1,100人無制限

おみせコネクト(LINE連携)

おみせコネクト(LINE連携)

おみせコネクトも、ShopifyとLINEを連携し、ユーザーのデータを使ってメッセージ配信ができるアプリです。閲覧商品のリマインド配信やカゴ落ちリマインド配信、購入や発送をトリガーにしたステップ配信やセグメント配信ができます。

CRM PLUS on LINEやLipifyと大きく異なるのは、月額の固定利用額は0円で、成果報酬型の料金プランである点です。無料プランのID連携数が50人と少ないため、自社サイトの友だち登録数と照らし合わせて検討すると良いでしょう。

フリープランベーシックプランアドバンストプラン
月額無料無料


要問合せ
ID連携ユーザー数~50人無制限
成果報酬型手数料0%LINE経由の売上の3%

BuyButton

BuyButton

Buy Buttonは、商品の「購入ボタン」を他のサイトに表示させるコードを作成するアプリです。このコードを利用して「購入ボタン」をLINEメッセージに設置できます。

購入ボタンを設置すると、ユーザーはShopifyストアに移動せずに直接商品を購入できるため、売上につながりやすくなります。新商品の発売やセール時などに、メッセージに加えて購入リンクをダイレクトに送れるため便利です。

購入ボタンのメリットについては、こちらも参考にしてください。

Shopify購入ボタンの埋め込み方法を紹介!メリットや注意点は?

ShopifyとLINEの活用例

ShopifyとLINEの活用例を紹介します。活用例を参考に、LINE活用について検討してみてください。

クーポン配信などで友だちを増やす

LINE公式アカウント

クーポン配信などによって友だちを増やすと、ShopifyとLINEを連携する効果が高まります。LINEを活用して売上アップにつなげるためには、LINEアカウントに一定の友だち数が必要です。

これまでメルマガなどで接点を持っていたユーザーや、新たにShopifyストアを訪問したユーザーに、LINE公式アカウントの存在を知らせましょう。例えば、友だち追加するとクーポンが配信されるように設定し、メルマガやECサイト、商品購入時の同封チラシなどで知らせると、友だち追加を促せます。

リッチメッセージを設定する

LINE公式アカウント

リッチメッセージを設定すると、写真とテキストを組み合わせたメッセージを送れます。リッチメッセージでは写真で色やデザインが一目でわかり、価格などの情報をテキストで補足できるため、アパレル業界などにおすすめです。

また、リッチメッセージで新作やセール情報のお知らせなどを送ると、ユーザーはShopifyストアに移動しなくても情報を一目で得られます。

Shopifyストアへの自動ログイン機能を使う

Shopifyストアへの自動ログイン機能を使うと、ShopifyとLINEを連携する効果が高まります。自動ログイン機能は、LINEのメッセージやリッチメニューをタップしてShopifyストアに遷移すると、既にログインしている状態にできる機能です。

Shopifyストアにおけるログインを省略できるため、スムーズな購入につながります。

まとめ

ShopifyでLINEを活用すると、幅広い年齢層にリーチでき、ユーザーに合わせたメッセージ配信や1対1でのコミュニケーションが可能になります。また、ShopifyとLINEを連携するShopifyアプリをインストールすると、Shopifyのユーザー情報を利用したLINEメッセージの配信が可能です。

ユーザーに合ったメッセージ配信ができるため、購入ハードルが下がり、売上アップも期待できます。ShopifyとLINEを連携して売上アップにつなげるには、LINE活用でできることを理解し、自社に最適な方法でLINEを活用することが重要です

ShopifyでのLINE活用のメリット・デメリットを理解し、必要に応じて活用例を参考にしながら、自社に合ったLINE活用を行いましょう。自社に最適なLINEの活用方法がわからないときは、Shopifyパートナーに相談するのもひとつの方法です。

LINE活用を含めたShopifyストアの運用はフルバランスにご相談ください

ShopifyでLINEを活用する際には、LINE公式アカウントやShopifyアプリの利用にコストが発生するため、慎重な検討が必要です。また、ShopifyとLINEを連携できるShopifyアプリは複数あり、アプリの特徴や料金が自社に合うかを見極める必要があります。

「自社に合うLINE活用の方法がわからない」

「どのShopifyアプリを利用したら良いかわからない」

このような方は、お気軽にフルバランスにご相談ください。

フルバランスは、Shopify公式認定パートナーとして、数々の企業のShopify導入を支援してきました。最適なLINE活用の方法を提案することはもちろん、Shopifyの導入から運用までワンストップで支援させていただきます。

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