Shopifyの予約販売の活用法!効果的に行うポイントとおすすめアプリも紹介

Shopifyの予約販売を利用すると、在庫切れや入荷待ちの商品を販売できます。ユーザーの購入機会の損失を防ぎ、売上アップが期待できます。

Shopifyの予約販売を利用して売上アップにつなげるためには、Shopifyの予約販売の特徴や効果的な活用法などを押さえることが重要です。

この記事では、Shopifyの予約販売の特徴や効果的な活用法、おすすめアプリを紹介します。Shopifyの予約販売の導入を検討中の方は、ぜひご覧ください。

Shopifyの予約販売とは

Shopifyの予約販売とは、在庫切れや入荷待ちなどその時点で販売されていない商品を販売できる機能です。予約販売を導入すると、手元に商品が揃っていなくても売上を立てやすくなります。

ただし、Shopifyの予約販売には、下記のような条件があります。

  • 商品が特定の時間内に配送される妥当な根拠がある
  • 配送日が指定されていない場合、購入から30日以内に商品が配送可能であることを合理的に確信している
  • 期日までの配送ができない場合、顧客に変更後の配送日を知らせ、返金もしくはキャンセルができることを説明する

引用:Shopifyヘルプセンター「予約注文を設定する」

予約販売したい商品が該当していないかどうかを、事前に確認しておきましょう。

Shopifyの予約販売におすすめのアプリ5選

Shopifyの予約販売は、Shopifyアプリを使うと簡単に導入可能です。予約販売におすすめのアプリ5選を紹介します。

予約販売アプリ

予約販売アプリ

予約販売アプリは、販売商品の予約販売への切り替えや、モバイルへの対応が簡単に設定できるアプリです。Shopifyストアに登録されている商品をアプリの管理画面から選択するだけで、簡単に予約販売を始められます。機能がシンプルなため、Shopifyアプリや予約販売に慣れていない初心者におすすめです。

アプリ名 予約販売アプリ
月額料金19.99米ドル/月(7日間無料)
特徴商品ページに予約販売用のボタンを設置できる通常商品との同時購入を制御できる日本語でサポートを受けられる

RuffRuff予約販売

RuffRuff予約販売

RuffRuff予約販売は、ECストアのさまざまなページで予約販売ができるアプリです。商品ページだけでなく、トップページやコレクションページ、検索結果ページでも予約販売ができます。

設定次第で、期間限定販売や期間限定セール、会員限定販売なども可能です。Shopifyの予約販売のアプリは後払い未対応ですが、RuffRuff予約販売は後払いに対応しており、予約注文の決済タイミングを出荷前などの任意のタイミングに変更できます。日本製アプリのため、日本語のサポートを受けられる点も安心です。

アプリ名 RuffRuff予約販売
月額料金無料プランスタータープラン:無料ベーシックプラン:49.99米ドル/月  ※無料プランには利用できる機能に制限あり
特徴商品ページ以外のさまざまなページで予約販売できる後払いに変更できる入荷時期が未定の商品は再入荷通知希望を受け付ける

Amai PreOrder Manager + Notify

Amai PreOrder Manager + Notify

Amai PreOrder Manager + Notifyは、商品が在庫切れになった場合に「カートに追加するボタン」を自動で「予約購入ボタン」に変更できるアプリです。予約注文の設定は簡単で、商品やコレクションなどを指定した個別設定も可能なため、予約販売したい商品に合わせて柔軟にカスタマイズできます。

利用料金はShopifyプランに応じて金額が異なり、予約注文数、SMSやDMの配信数は無制限で利用可能です。

アプリ名 Amai PreOrder Manager + Notify
月額料金Shopifyベーシック:24.95米ドルShopifyスタンダード:39.95米ドルShopifyプレミアム:59.95米ドルShopify Plus:89.95米ドル
特徴在庫切れになると自動で予約注文に変更される予約商品に割引を適用できる販売開始を時間指定できる

タイムズアクト

タイムズアクト

タイムズアクトは、商品ページの「完売」や「在庫切れ」などの表示を自動検出して予約注文に切り替えられるアプリです。ユーザーへのEメールやSMS送信が自動化されているため、ユーザーが予約購入を忘れて返品するなどのトラブルを防止できます。商品の出荷日がカウントダウン表示されるため、ユーザーの期待感を高め、「注文した商品はいつ出荷されるのだろう」というユーザーの不安を軽減できます。

アプリ名 タイムズアクト
月額料金無料プラン有料プラン 6.65米ドル
特徴在庫切れになると自動で予約注文に変更される予約商品に割引を適用できるユーザーへのメール・SMS送信が自動化されている在庫に応じて予約販売の「オン」「オフ」を切り替えられる

Pre‑Order Now

Pre‑Order Now WOD

Pre‑Order Nowは、予約販売の商品に「バッジ」をつけたり、「〇日に発送」と表示したりできるデザイン性に優れたアプリです。予約販売商品と通常商品の両方がカートにある場合にアラートを送信する「混合カートアラート」を搭載しており、予約販売商品と気付かずに購入するトラブルを防げます。

また、在庫の再入荷を知らせるメールが自動送信されるため、ユーザーの購入意欲を維持できます。

アプリ名 Pre‑Order Now
月額料金無料プランShopifyベーシック:19.95米ドルShopifyスタンダード:39.95米ドルShopifyプレミアム:59.95米ドル(14日間無料)
特徴予約商品の画像に「予約商品バッジ」をつけられる予約販売商品と通常商品の両方がカートにある場合にアラートを送信する在庫の再入荷時に自動通知メールが送信される

Shopifyの予約販売を利用するメリット

Shopifyの予約販売を利用するメリットは、以下の5点です。

  • 機会損失を防止できる
  • 在庫を管理しやすい
  • 売上を予測しやすい
  • マーケティングの戦略になる
  • ブランドや商品への愛着が生まれやすい

予約販売の導入を検討している方は、メリットをしっかりと把握したうえで導入しましょう。

機会損失を防止できる

予約販売を導入すると、在庫切れの商品でも販売できるため、商品販売の機会損失を防げます。商品が在庫切れになっている場合、入荷されるまでの一定期間は販売できません。

さらに、購入を検討しているユーザーは「買いたいのに買えない」フラストレーションを抱えます。購入機会を逃したユーザーは、購入を諦めて他のストアに流れてしまうリスクがあり、大きな機会損失となります。

予約販売は、ユーザーが欲しい商品を欲しいときに購入できるため、機会損失を防ぎ、売上の確保しやすいのが魅力です。

在庫を管理しやすい

予約販売を導入すると、注文数をもとに商品を仕入れられるため、在庫管理がしやすくなります。例えば、バレンタインやクリスマスなど、販売シーズンが限定された商品は、シーズン中に売り切らないといけません。そこで予約販売を利用すると、シーズン前に注文数を把握でき、必要な在庫数を確保したうえで、余剰在庫を発生させずに売り切ることもできるでしょう。

在庫をコントロールできると、在庫管理するスペースや人材の確保も不要で、コストカットにもつながります

売上を予測しやすい

予約販売を利用すると、ユーザーのニーズや売上の目安がわかり、売上を予測しやすくなります。例えば、新商品を販売する場合は、まだデータがなく、実際にどのぐらいの売上が立つかわかりません。そこで予約販売を利用すると、販売前にユーザーのニーズが把握でき、売上を予測しやすくなります。

また、予約販売では、商品を発送する前に代金が決済されるため、事前に売上を確保可能です。あらかじめ売上が確保できるため、商品の仕入れもスムーズになり、ECサイトの安定的な運営にもつながります。

マーケティングの戦略になる

予約販売を利用すると、ユーザーのニーズを把握でき、適切なマーケティング戦略を実施できます。仕入れ代や倉庫代、人件費などさまざまなコストをかけて商品を販売するうえで、事前に把握しておきたいのがユーザーのニーズです。

事前にユーザーのニーズがわかれば、予約販売で人気の商品をPRしたり、想定より予約の少ない商品は広告による集客を行ったりと、マーケティング戦略を練りやすくなります。

ブランドや商品への愛着が生まれやすい

予約販売を利用して限定商品や先行販売商品を販売すると、ユーザーはブランドや商品への愛着が生まれやすくなります。例えば期間限定商品は、ユーザーが「今予約しないと購入できないかもしれない」という特別感を感じて、興味を持たれやすくなります。

ユーザーが商品やサービスに愛着を持つと、SNSなどで口コミが広がったり、リピート購入率を高めたりする効果もあります。予約販売のみの限定カラーや、予約販売限定の割引などの付加価値をつけると、ユーザーの関心をさらに集められるため、売上アップにつながります。

Shopifyの予約販売を利用するデメリット

メリットだけでなく、予約販売を導入するデメリットも確認しておきましょう。Shopifyの予約販売を利用するデメリットは、以下の4点です。

  • 予約販売の体制を構築する必要がある
  • 予約販売のトラブルに対応する必要がある
  • 在庫を確保できない場合がある
  • 利用できる決済方法が限定される

それぞれ詳しく見ていきましょう。

予約販売の体制を構築する必要がある

Shopifyで予約販売を始めるには、予約販売の体制を構築しなければいけません。なぜなら予約販売には、主に以下のような業務が必要になるためです。

  • 予約販売の出荷や配送を管理する業務
  • 予約販売商品のトラブルに対応する業務
  • 予約販売の製造や発注を管理する業務

ECサイトの規模によっては人材確保も必要になるため、予約販売の導入は慎重に検討する必要があります。

予約販売のトラブルに対応する必要がある

予約販売は、入荷前の商品を扱うため、商品を予定通りに販売できないなどのトラブルが起きるかもしれません。トラブルを起こさないように注意していても、予約販売では「商品が発売日に間に合わない」「悪天候で配送できない」など、避けられないトラブルがつきものです。

トラブルに適切な対応ができない場合、ストアの評判を落としかねません。トラブルが起きた場合に適切な対応ができるよう、トラブルを想定したシミュレーションをしておきましょう

在庫を確保できない場合がある

予約販売は、注文数をもとに入荷するため、製造元の都合などによって予定していた商品の在庫を確保できない場合があります。在庫の不足は、早めに在庫を確保すると防げるでしょう。

しかし、製造元や発送業者の都合によるところも大きいため、在庫が確保できない場合を想定しておく必要があります。購入したユーザーに対し、在庫が確保できない場合や出荷が予定より送れる場合は事前に伝えるようにしましょう。

利用できる決済方法が限定される

Shopifyの予約販売は、利用できる決済方法が限定されます。その理由はクレジットカードのオーソリチェック(与信)の期限にあります。

ただし、クレジットカードには、ユーザーが購入してから実際に決済を行うまでのオーソリチェックの期限が定められており、Shopifyでは7日間です。

購入から出荷までに1週間以上経過すると、オーソリチェック期限を過ぎて決済できません。問題なく決済するためには「購入時に決済を行う」「出荷日が1週間以上先となる商品は、クレジットカード決済不可とする」などの対応を検討しましょう。

Shopifyの予約販売を効果的に行うためのポイント

Shopifyの予約販売を効果的に行うため、下記の5つのポイントを押さえましょう。

  • プロモーションを実施する
  • 特典をつける
  • メールで顧客をフォローする
  • 発売日と発送日を明記して厳守する
  • 支払いについてわかりやすく案内する

1つずつ詳しく紹介していきます。

プロモーションを実施する

予約販売では、ユーザーに商品を認知してもらうことが重要なため、事前にプロモーションを実施すると効果的です。特に新商品やシーズン商品の予約販売では「予約販売の実施をいかにユーザーに知ってもらうか」が売上に直結します。

自社ストアのブランドイメージやターゲット層、購入傾向などを分析し、事前にプロモーション計画を立てることが大切です。SNSや広告、メルマガなどを利用して、商品へのユーザーの関心や期待感を高めていきしょう。

特典をつける

予約販売はすぐに商品が手に入らないため、特典をつけると購入につながりやすくなります。例えば「先行予約限定でノベルティをプレゼント」や「先行予約限定で5%割引」など、予約販売商品にプレゼントや割引をつけると、ユーザーの関心を集められます。

予約販売では、ユーザーが予約して購入する理由を作ることが重要です。購入する理由がなければ、ユーザーは販売まで待つか、他のサイトで購入しようとするでしょう。そこで、予約購入のメリットが伝わる特典で期待感を演出し、ユーザーの購入意欲を高めると効果的です。

メールで顧客をフォローする

予約販売にするとユーザーが購入して商品が届くまでに時間がかかるため、ユーザーが予約商品を注文したことを忘れる場合があります。商品の発送前後にメールでユーザーをフォローすると良いでしょう

メールでのフォローは、ユーザーに予約注文を思い出してもらうだけでなく、住所変更や不

在などに早めに対応できるメリットがあります。また、メールでのフォローを丁寧に行うと、リピート購入やファン化にもつながり、売上アップが期待できます

発売日と発送日を明記して厳守する

予約販売では、発売日と発送日を商品ページやサンクスメールなどにしっかり明記し、厳守することが重要です。予約販売はすぐに商品が届かないため、ユーザーは「いつ商品が手に入るのだろう」と不安に感じることがよくあります。

そこで、発売日は商品ページやサンクスメールなどのわかりやすい箇所に、しっかり明記しましょう。また、予約販売ではユーザーがストアを信頼して購入するため、発売日や発送日を守れない場合、ストアへの信頼が損なわれてしまいます。発売日と発送日を守れるよう、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

支払いについてわかりやすく案内する

予約商品は支払いのトラブルが生じやすいため、支払いについてユーザーにわかりやすく案内することが重要です。クレジットカード決済の場合は、決済や発送、引き落としのタイミングがずれるため、ユーザーが何の支払いであるかを思い出せない可能性もあります。

予約注文から商品販売までの期間が長い場合は、購入時に決済するのではなく、商品発送時にメールで決済の案内を送るなど、ユーザーが支払いについて混乱しないよう工夫すると良いでしょう

Shopifyの予約販売に関するよくある質問

Shopifyの予約販売に関するよくある質問をまとめました。

Shopifyの予約販売の決済タイミングは?

Shopifyの予約販売の決済タイミングは、多くの場合、通常注文と同じです。後払いに対応した予約販売のアプリもあり、決済タイミングは商品を出荷する前などに変更できます。ただし、後払いに対応したアプリは少数で、ShopifyペイメントまたはPaypal Expressの決済サービスのみ利用可能です。

Shopifyの予約販売ができるテーマはある?

Shopifyテーマには、デフォルトで予約販売機能が搭載されているテーマがあります。Shopifyテーマストアでテーマを選ぶときに「Cart and checkout」欄を確認し、「Pre-order」と記載があれば、予約販売に対応しているテーマです。

参照:テーマ「Impact」

https://themes.shopify.com/themes/impact/styles/sound?locale=ja

Shopifyストアの商品の公開日は予約できる?

予約販売を始める場合、Shopifyの管理画面で「公開日を設定する」から商品の公開日を予約できます。設定方法は以下のとおりです。

  1. Shopifyの管理画面で商品のステータスをアクティブにする
  2. 「公開日を設定する」をクリックする
  3. 公開日をカレンダーから選択する
  4. カレンダー下の「公開日を設定する」をクリックする

「○○○○年△△月□□日に予約済み」と表示されるため、問題なければ「保存する」をクリックして完了です。

予約販売と受注生産の違いは?

予約販売も受注生産も、注文から出荷までに期間が空く点は共通しているものの、注文を受けるタイミングや出荷までの流れが異なります。

予約販売は注文できる期間が決まっており、発売前に注文を受け、発売日に出荷します。一方で、受注生産は常に注文を受け付けておき、注文を受けてから製造して出荷します

予約販売は、注文数を見込んだうえで注文数より多く製造しますが、受注生産では、注文された商品のみを製造するため、在庫を抱えるリスクがありません。

まとめ

Shopifyの予約販売は在庫切れや入荷待ちの商品を販売できるため、ユーザーの購入機会の損失を防げます。さらに、予約販売への期待感により、ユーザーのブランドや商品への愛着形成が可能になり、売上アップが期待できます。

Shopifyの予約販売を利用して売上アップにつなげるためには、事前プロモーションや特典で商品の認知を高め、予約注文したユーザーをメールなどでフォローすることが重要です

Shopifyの予約販売の活用法を理解し、必要に応じてShopifyアプリも利用しながら効果的に予約販売を行いましょう。自社に最適な予約販売の実施方法がわからないときは、Shopifyパートナーに相談するのも1つの方法です。

Shopifyの予約販売を活用したマーケティング施策はフルバランスにご相談ください

Shopifyの予約販売は、売上の確保に効果的な一方、注文忘れによる返品や在庫不足、配送遅延などのトラブルも起きやすく、実施には体制構築が欠かせません。「Shopifyの予約販売を利用したいが、自社で体制構築が難しい」「何から始めていいかわからない」と悩んでいる方は、お気軽にフルバランスにご相談ください。

フルバランスは、Shopify公式認定パートナーとして、数々の企業のShopify導入を支援してきました。Shopifyの予約販売を活用したマーケティング施策を提案することはもちろん、Shopifyの導入から運用までワンストップで支援させていただきます。

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