ShopifyはSEO対策に強い!集客力を高める設定とおすすめアプリ

ShopifyでECサイトを運用していく中で、集客に苦戦されている方もいらっしゃるでしょう。Shopifyを活用したECサイトの集客方法の1つに、SEO対策があります。SEO対策とは、インターネットで検索したときに上位に表示されるように調整することです。

この記事ではShopifyでできるSEO対策と設定方法、SEOに関するアプリ・ツールを紹介します。ShopifyでECサイトを運営している方やこれから運営し始める方は、ぜひ参考にしてください。

Shopifyを活用したECサイトにSEO対策が必要な理由

Shopifyを活用したECサイトにSEO対策が必要な理由は、以下の3つです。

  • ECサイトに流入を増やし集客するため
  • Shopifyストアに付加価値が生まれるため
  • 広告費用がかからないため

3つの理由を具体的に見ていきましょう。

ECサイトに流入を増やし集客するため

Shopifyは商品を掲載すれば自然に集客できる大手ECモールとは違い、商品を掲載しただけでは集客できません。そのため、しっかりとSEO対策をして検索上位に表示させ、ユーザーに見つけてもらいやすくすることが重要です。

検索順位の差はクリック率に大きく影響することが、2021年11月にseoClarity(クラリティ)が公開した検索結果順位別のクリック率データから読み取れます。

検索上位クリック率(CTR)
1位13.94%
2位7.52%
3位4.68%
4位3.91%
5位2.98%
6位2.42%
7位2.06%
8位1.78%
9位1.46%
10位1.32%

引用元:2021 11月発行 CTR調査研究

上記の表から検索1位と10位ではクリック率がおよそ10倍も違うことがわかります。売上を上げるには、まずはクリックしてECサイトにアクセスしてもらわないといけません。そのためにもSEO対策をして、自社のECサイトを上位表示させる必要があります。

ECサイトに付加価値が生まれるため

SEO対策をして上位表示されるようになると、今まで以上にECサイトの知名度がアップするでしょう。そうすると、検索結果を見たユーザーには有名なECサイトとして認知され、自社のECサイトに付加価値が生まれます

さらにSEO対策の一環として、商品への思いや商品紹介などのブログ記事を投稿すると、ブランディングや競合他社との差別化にもつながります。ブログ記事を見て共感したユーザーのファン化も期待できるでしょう。

広告費用がかからないため

SEO対策を自分でする場合は、特別な費用はかかりません。ECサイトが集客する方法は、SEO対策以外にもCMやWeb広告、プロモーションなどがあります。広告はSEO対策よりも即効性があり、ヒットすると膨大なアクセス数が期待できます。

しかしその反面で、広告を出稿し続けるには継続的に費用がかかり、広告をやめるとアクセス数が落ちるのがデメリットです。一方でSEO対策をして上位表示されると、費用をかけなくても一定以上のアクセス数が見込めて、根本的なアクセス数・売上の向上が期待できます。

ShopifyでするべきSEO対策|基本機能と設定方法

Shopifyでは、登録しているプランに関わらず、標準機能として強力なSEO機能が備わっています。そこで、基本機能と設定方法、Shoopifyのブログを活用したSEO対策を解説します。

ストアのタイトルタグとメタディスクリプション

ストアのタイトルは、検索結果の上位バーに表示されます。タイトルに使用しているキーワードは、インターネットで検索した際の検索順位にも直接影響を与えます。そのため、リサーチして判断したキーワードや、顧客がよく使用するキーワードなどを盛り込んで適切に設定することが大切です。

メタディスクリプションは、サイトの紹介文として表示される要約です。類似したタイトルが並ぶ検索結果から、ユーザーが自身の検索意図と合致しているか判断しクリックするきっかけの1つになります。Shopifyでは自動的にページからテキストを取り込みますが、ストアのユーザーニーズに合わせた文章を手動で変更することもできます。

ストア全体に対してのタイトルとメタディスクリプションは、管理画面の「オンラインストア」→「各種設定」から設定できます。

WebページURLの編集

コンテンツを追加してWebページを作成する場合、URLの末尾を編集できます。この変更できる部分を「ハンドル」といいます。

商品ページタイトルを編集する「検索結果」の「編集」から変更可能です。特に日本語のURLはインターネットの使用環境次第では日本語表示されず、長い英数字と記号が並びます。そこで、ハンドルは半角英数字でわかりやすいものにすると、スッキリしたURLになります。

sitemap.xml・robots.txtの自動生成

sitemap.xmlは、サイト内のwebページURLをリスト化したファイルで、検索エンジンに対してサイトの構造をいち早く伝えるためのツールです。また、robots.txtは、クローラーが情報を収集する作業を最適化するツールです。

sitemap.xml・robots.txtを適切に設定すると巡回の必要がないページは制御し、巡回をしてほしいページの優先度を高められます。Shopifyでは、あらかじめsitemap.xml・robots.txtを自動生成する機能が組み込まれています。

WebページのURL正規化の自動生成

URLの正規化とは、同一もしくは類似コンテンツが複数のURL上に存在する場合、検索エンジンから評価を集めたいURLを統一することです。URLの正規化は「canonical(カノニカル) タグ」とも呼ばれます。

canonicalタグを設定すると、類似URLがあったとしても検索エンジンからコピーコンテンツと判断されずに済むのがメリットです。特に同じ商品でもSKU(色・サイズ違い)が多数ある場合は、URLが類似してしまうでしょう。

そこで、検索エンジンに正しく評価されるように、複数のURLをひとまとめにするタグを生成する必要があります。Shopifyではcanonical タグを自動生成しますが、定期的に正しく設置されているか見直すことも大切です。

ページへの構造化データの設置

ShopifyのSEO対策に効果的な施策に「構造化データ」があります。構造化データとは、Webサイト上のさまざまな情報を検索エンジンに伝える技術です。

ECサイトのページには商品名・価格商品・画像などのさまざまな情報がありますが、検索エンジンのクローラーは、人間のように情報を正しく判断するとは限りません。そこで構造化データを設置して、検索エンジンがさまざまな情報を正しく認識できるようにします。

ShopifyではSEO機能がすでに組み込まれてはいますが、構造化データは手動もしくは、アプリで対応しなければいけません。ユーザーが検索結果を見た際に、サイトの情報がしっかりと記載されているとで目を引くポイントになります。

商品タイトルとメタディスクリプション

Shopifyは、商品ごとにタイトルとメタディスクリプションを設定できます。商品のタイトルとメタディスクリプションは、管理画面の「商品管理」から編集したい商品を選択し、「検索結果」の画面で編集可能です。

タイトルはPCとスマホから見た際に、30文字程度が表示されます。タイトルには検索ユーザーがわかりやすいように商品名やブランド名、検索されやすいキーワードを含めましょう。

商品の紹介文も、ストアのメタディスクリプションと同様に検索結果の商品タイトル下に表示されるものです。文字数は90文字程度がスマホで表示される最大文字数なので、その中に商品のアピールポイントなどを簡潔に記述しましょう。

ブログ更新

Shopifyの標準機能にブログ機能があります。ブログはすぐに効果が出るSEO対策ではないものの、集客やリピーターを増やす上でも活用をおすすめします。商品ページでは伝えきれない商品の魅力を伝えたいときにも便利です。

ブログは管理画面の「オンラインストア」→「ブログ記事」から作成できます。Shopifyのブログ機能はとてもシンプルで使いやすいため、ブログを初めて書くかたでも簡単に操作できるでしょう。

ECサイトにブログを投稿して、有益なコンテンツの数が増えると検索エンジンでの評価も高くなります。ブログのタイトルや記事に最適なキーワードを盛り込むと検索結果の上位に表示されやすく、ECサイトのアクセス数向上も期待できます。

ユーザーニーズに合わせたコレクション分け

Shopifyには、商品をカテゴリ別に分類してコレクションにグループ化し、見やすいように表示できる機能があります。ユーザーが知りたい情報でコレクション分けされたサイトは、ユーザーにとって買い物がしやすく購買率が高くなります。

例えば、ワインのECサイトの場合は赤ワイン・白ワインで分けるよりも、産地や品種などでこまかく分けられている方がワイン好きな人のニーズを満たしているでしょう。Shopifyはコレクションページにもタイトルやメタディスクリプションを設定でき、適切に説明すると、情報を求めているユーザーに届けやすくなるのが魅力です。

画像のファイル名とalt属性のカスタマイズ

画像のファイル名とalt属性を設定することも、SEO対策において大切なポイントです。alt属性は、画像の内容を文字の情報に置き換えることです。画像のファイル名やalt属性にも、ユーザーニーズを満たすキーワードを盛り込みます。

画像を文字情報にすると、検索エンジンに正しく認識されたり、視覚障がいのあるユーザーにもテキスト読み上げ機能で情報を正しく届けられたりするのがメリットです。画像のファイル名とalt属性は自動で設定されないため、必ず記載しましょう。

ShopifyでSEO対策におすすめアプリ3選

Shopifyでは初期設定でSEOは備わっていますが、SEO対策に向けた便利なアプリもあります。

  • SEO Manager
  • Plug in SEO
  • Page Speed Booster

ここではおすすめのアプリを3つ紹介します。

1.SEO Manager

SEO Manager

SEO Managerはタイトルタグで一括編集できたり、このアプリひとつでSEO対策を幅広くカバーできるアプリです。SEO対策をするうえで欠かせないキーワードの選定も行えます。

月額料金7日間無料
20米ドル/月
特徴Google検索でのインデックス状況やモバイル最適化のチェック
ストア内のエラーやリダイレクトチェック
Google Search Consoleでの検索パフォーマンスデータの確認

2.Plug in SEO

Plug in SEOは、ストア内全体のSEO上の問題を見つけ、解決策を提示してくれる人気のアプリです。SEO対策する際に重要になる構造化データの設定もサポートが充実しており、専門知識がなくても設定できます。

月額料金14日間無料
19.99米ドル/月
29.99米ドル/月
49.99米ドル/月
79.99米ドル/月
特徴リンク切れやスピードをチェック]
つねに監視してくれ、問題をメールで通知してくれる

3.Page Speed Booster

Page Speed Booster

Page Speed Boosterは、サイトの読み込み速度を上げられるアプリです。Page Speed Boosterをインストールすると、ワンクリックでページスピードとロードタイムを改善できます。

月額料金無料
特徴アプリをインストールするだけで設定不要
すべてのテーマに対応している
画像などのローディングを効率化

ShopifyのSEO対策ができる無料の分析ツール

ECストアが集客・売上向上を目指す際は、インターネット上でのユーザーの行動分析が欠かせません。Shopify公式ページでも推奨されている2つの無料分析ツールを紹介します。

GA4(Googleアナリティクス)

GA4(Googleアナリティクスは)、サイトのアクセス数や訪問したユーザーの流入経路などを確認できる無料分析ツールです。Shopifyはストア分析機能が備わっているので、GA4と連携しなくても、サイト内のユーザーの行動分析はできます。

ただし、GA4と連携すると単にページの訪問数やユーザーの属性などだけでなく、ページをスクロールした・動画を再生した・クリックしたなど細かい動きも分析可能です。GA4でわかるデータを活用すると、購入意欲の高いユーザーに広告を出稿するなど売上向上のための施策にも活用できます。

Google Search Console

Google Seach Consoleは、検索されたキーワードや掲載順位、表示回数などを分析できるツールです。ページの問題点や他サイトからのリンクも確認できます。

Google Seach Consoleでわかるデータによって、サイトの改善策を考えることができ、ECサイトの集客向上に役立ちます。Google Seach ConsoleもSEO対策には重要な解析ツールで、GA4と併用すると高度な分析ができます。

ShopifyによるECサイト運用の成功事例

実際にShopifyでSEO対策を強化したストアの成功事例を紹介します。

ゴーゴーカレー

引用:ゴーゴーカレー

今や金沢にとどまらず世界進出を果たしているゴーゴーカレーが、Shopifyを選んだ理由のひとつはSEO対策の利便性でした。ゴーゴーカレーがShopifyを選んだ理由は、以下の3つです。

  • SEO設定の利便性
  • 機能の拡張性
  • サーバースペック

ShopifyはECサイトのSEO対策に必要な機能が備わっており、「かゆいところに手が届く」SEO対策の仕組みに注目されました。Shopifyはすべてのページに対してタイトルやメタディスクリプション、URLの調整が可能です。さらに、商品のバリエーションを登録すると、バリエーションごとにURLが生成される点に利便性を感じたことが、Shopify導入の決め手の1つになったそうです。

Freshly Picked

引用:Freshly Picked

Freshly Pickedは赤ちゃん用モカシンシューズを販売するショップで、海外セレブや女優からも人気を獲得しています。創業者は「成功のカギはブログにある」と語っています。

SEO対策がしっかりとされたサイト構築をして、ユーザーが多く検索するキーワードで検索結果を上位表示することに成功しました。Freshly Pickedのブログには、赤ちゃんが履く靴のソールについて柔らかいものを選ぶ重要性を記載しています。自社の理念をしっかりとブログに記載することで、ファンを獲得し今や数百万ドル規模のECサイトへと成長しました。

まとめ

ShopifyにはSEO対策に必要な機能が備わっており、各項目を設定すると適切に対策できます。ただし、SEO対策は即効性があるわけではないので、設定したからといってすぐにアクセス数と売上が伸びるわけではありません。

とはいえ、SEO対策の効果が出てインターネット検索の上位に表示されると、安定した流入数が見込め、売上の向上やブランディングに役立ちます。ShopifyでECサイトを立ち上げたらSEO対策も同時にしていきましょう。

Shopifyの導入、SEO設定をご検討中の方へ

Shopifyは標準機能で適切にSEO対策できるとはいえ、必ずしも結果が出るとはいえません。また、つねにユーザーニーズに合わせた検索キーワードを調査したり、継続的にSEOを意識し続けたりすることは容易ではありません。

フルバランスには、EC事業者様が抱えるさまざまな悩みを解決できるECスペシャリストが所属しています。これからShopifyの導入をご検討中の方や、SEO設定に悩まれている方は導入から運用、マーケティングまでワンストップでサポートいたします。お気軽にフルバランスにご相談ください。

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