あけましておめでとうございます。フルバランスの出村です。
会議でメモを取ったけどあとで見返してもわからない…。他の人に見せたら全く違う解釈をされた…。
そんな経験はありませんか?
グラフィックレコーディングは、そんなあなたの手助けをしてくれるかもしれません。
今回は、「グラフィックレコーディングって?」「どのように行うのか?」「絵は苦手なんだけど本当にできるの?」といった声にお応えします。
グラフィックレコーディングとは
グラフィックレコーディングとは、会議の内容を言葉の他に絵や図で表現する記録方法のことです。
人は脳内で映像が再生できたときに理解するので、グラフィックで記録することで相手により早く深く伝えることができるようになります。
また、抽象的な内容を見える化できるので、話を整理しやすくなります。
Twitterトレンド大賞でも行われていたグラフィックレコーディング
Twitterトレンド大賞2018が発表される場でもライブ動画を流してグラフィックレコーディングが行われていました。
#Twitterトレンド大賞TOP20 をグラフィックレコーディングでまとめていただきました!
今年のトレンドが1枚で丸分かり!#Twitterトレンド大賞 pic.twitter.com/b9jNsLJwqF
— トレンド大賞2018🏆 (@TrendAward) 2018年12月26日
これを見ると2018年はTwitterで何がバズっていたのか、その盛り上がり方が瞬間的に伝わってきますね。
グラフィックレコーディングの3つのポイント
グラフィックレコーディングの3つのポイントは「聴く力」「表現する力」「構造化する力」です。
実際に行う順序としてはまず話を聴き、脳内で組み立てて構造化し、紙やホワイトボードに表現します。
聴く力
聴き取りのコツ
会議等の話を聴き取りメモするコツは3つあります。
まずリスト化です。聴き取れなかった部分も、箇条書きの点や最初の一文字を書いておき、あとで聴き返せるようにしましょう。
次に絵で描く方法です。例えばスマホやパソコンなら四角や丸だけで描くことができます。これでメモの速度を上げます。
もう一つのコツは連想できるものは近くに書くということです。グルーピングすることで聴き逃したときも思い出しやすくなります。
聴き分けのコツ
聴く力には聞き取りの力の他に、聴き分ける力が必要です。
まずは、発言者が何を言いたいのか意識しましょう。その話の中には結論があるはずです。
過程のメモを綺麗に取る必要はありませんが、どの部分が大事なのかを聴く意識をしましょう。
また、会議ではポストイットを使ってメモを取り、あとでグルーピングできるところを振り分ける方法もあります。
表現する力
絵を描くのが苦手という人も表現することはできます。丸、三角、四角を組み合わせることで幅広い表現が可能です。
グラフィックレコーディングを行う上で役に立つ、簡単な人間とアイコンの描き方のコツをご紹介します。
簡単な人間の描き方
まず顔を描いてみましょう。
円を描いてください。それが輪郭となります。次に、円を上下に分けるように真ん中に補助線として横線を引きます。その横線をおおよそ三等分する位置に点を打ちます。そこが目の場所です。
輪郭の円の内側に一回り小さい円を補助線として描きます。その円の一部をなぞることで、口や眉毛を描くことができます。
また、この口や眉毛を変形させることで様々な表情を作ることができます。
この顔に傾きをつけるには、バスケットボールをイメージしてください。
図のようにバスケットボールの線を補助線にして考えることで、顔に傾きがつきます。
アイコンで時間短縮
会議でメモを取るときに、アイコンを描くことで時間短縮に繋がります。
アイコンをさっと描けるようになるには、普段からよく聞く言葉を記号化してみたり、日常で溢れているアイコンを意識してみたりすると良いでしょう。
無理に簡易化する必要はなく、「伝わればOK」という部分は意識しておきましょう。
構造化する力
グラフィックレコーディングでは、聴き取った話の要素を分解したり組み立てたりして構造化します。
構造化することで話をまとめたり、話の流れを理解することができるようになります。
構造化は比較、プロセス、システムを基本とし、情報を整理し認識を共有できるようにします。
構造化の方法はいくつかあり、今回は7つご紹介させていただきます。
クラスター(KJ法)
クラスターは別名でKJ法とも呼ばれています。
付箋などにメモをし、あとから分類し振り分ける方法です。
ライナー
ライナーとは線のことです。
会議の流れがわかるようにプロセスを区切ったり、話す人別に書く場所を線で分けたりする方法です。
パス
パスとは、スタート地点から矢印を用いて過程を示し、ゴールまでの流れがわかるようにする方法です。
ラディアル
ラディアルとは、メインとなるものを中央に描き、そこから情報を発信しているように描く方法です。
モジュール
モジュールは、まずタイトルを上に書き、その下をざっくりと項目ごとに分ける方法です。
ラディアルのフォーマット違いと思ってもいいでしょう。
三角関係
三角関係とは、例えば顧客、自社、競合の関係を把握するときに使います。
少し難しい方法ですが、グラフィックレコーディングに慣れてきたら使ってみましょう。
ポップコーン
ポップコーンという手法は、とにかくアイディアを出すときなどにプロセスや項目などを気にせずに散らばらせて描く方法です。
新しいアイディアを生み出すときに使えるでしょう。
グラフィックレコーディングは会議を最先端へ導く!
グラフィックレコーディングは会議の内容をあとから確認してもひと目で理解できるように記録することです。会議に参加する人の専門分野が違うと同音異義語が生まれることがありますが、絵はその中でも共通言語なのでみんなの認識が一致します。
グラフィックレコーディングを行うことで会議が盛り上がり、共通のゴールを目指していけるでしょう。
あなたの会議や討論の場でも是非グラフィックレコーディングを取り入れてみてはいかがでしょうか?