良いものを世に送り出したい、という想いから始まったEC事業
運営していらっしゃるイーコマースの事業についてお伺いしてもいいですか?
――有村氏:弊社では現在、オンラインとオフラインの良いところを融合した新しいビジネスモデルの確立に力を入れています。
まずはRR COFFEEという事業を立ち上げました。特殊な焙煎方法「うなぎロースト」で焙煎した珈琲豆を、焙煎機を載せたキッチンカーと、オンラインで販売することで、近所でも自宅でも、幸せな体験をしていただきたいというのが本事業のねらいです。
特殊な焙煎方法でコーヒーを作る」という技術自体はもともと持ち合わせていましたが、その価値には、もっとたくさんのお客様に届けられるポテンシャルがあるはずという自覚があったんです。
美味しいコーヒー豆があって、それを活かす技術も持ち合わせているけれど、事業としてうまく活かすことがなかなかできなかったんです。それは作り手としてとてももどかしく、何とか世に出したいという気持ちが、今回の事業を立ち上げるきっかけになりました。
最初からShopify Plusに決めたのは、事業スケールが大きくなると見越したから
どのような経緯でShopify Plus導入にいたったのですか?
――有村氏:グローバル展開を視野に入れていたので、それならShopifyしかないだろうと。最初からPlusのプランを選んだのは、グローバル展開に向けてスケールを大きくしていくのなら、機能やサービスがより充実したプランを選ぶべきだと考えたからです。
――賀野氏:実際にShopify Plusを導入してみると、違和感なく使えました。今後、さらに多くストアを立ち上げる場合にも効率的に対応できると感じました。
――有村氏:あとはカスタマイズ性が高いところが魅力ですね。 D2C事業開発はサントリーグループとして新たな取り組み領域でありますし、常に「やってみなはれ」というチャレンジ精神をもって試行錯誤を繰り返しています。また当然ながら、様々な法改正にも適切かつスピーディに対応していく必要があります。Shopify Plusなら、そうした変化にすぐにカスタマイズで対応できるので、とても助かっています。
フルバランスは、やりたいことに対して真摯に対応してくれるサポート力が魅力
フルバランスに依頼してみてどうでしたか?
――賀野氏:もともとサイト開発は他のベンダーさんに依頼していたのですが、運用フェーズに入った段階で再度ベンダー選定を行いました。そんなとき、グループ内の別事業のECサイトの開発運用をフルバランスさんが担っているという話を聞いたんです。評判が良いと聞いたので、こちらもお願いしようということになりました。実際、聞きたいことがあったときにすぐレスポンスをいただけますし、新しい機能や既存機能の部分的な修正など、やりたいことに対してスピーディーかつ柔軟にサポートしていただけるところがありがたいです。
――有村氏:たとえば、あるキャンペーンの中で商品の販売条件をちょっと制限したい部分があったのですが、Shopifyの標準機能ではそこまでできなかったんです。そこでフルバランスさんに相談したら、実現できる手段を提案していただけて、とても助かりました。
――賀野氏:他のベンダーさんだと、なかなかスピード感が追いつかなかったりする点、フルバランスさんは実現したい意図を汲み取ったうえで、精度の高い提案をしてくれます。そういう提案をしてくれるところは、なかなかないですね。
――有村氏:また、お客様にとってより良い体験を提供できるように当事業のサービスやサイト設計を磨いていく一方で、サントリーグループとして守るべき観点も少なくありません。個人情報の取り扱いなど各種法令の遵守はもちろん、会社として定めているセキュリティや品質の基準に沿って対応することが求められます。フルバランスさんは、そのような社内事情も考慮して柔軟にサポートいただけるので、心強いパートナーです。
他にもエピソードはありますか?
――有村氏:もともとデジタルの広告による集客施策の検証を計画していたのですが、広告に関して知見があるメンバーがいなかったため、検証を進める方法や、広告管理画面の配信設定について不安がある状況でした。
フルバランスさんからマーケティング支援も提供できると提案をいただき、お願いしてみることにしました。
広告タグの設置から、広告配信のための管理画面の操作方法レクチャー、結果を踏まえた判断をするための考え方を教えていただくなど、幅広くサポートしていただけました。
特に、広告タグの設置については、社内のルールによってイレギュラーな方法をとるしかなく、互いに試行錯誤しながらでしたが助かりました。
オンラインとオフラインを融合し、最高の体験を提供していきたい
今後の展望についてお聞かせください。
――有村氏:今後は特にオンライン上での売上を拡大した上で、オンラインとオフライン双方の体験をしっかり融合させていきたいですね。どちらか一方に偏るのではなく、両方を兼ね備えた事業にするのは当初からの目標でしたので。
――賀野氏:オンラインとオフラインにはそれぞれ強みがあるので、それらを融合すると、最高の体験ができると思っています。オンラインの場合、物理的な制約を超えて体験を広く伝えることができる。オフラインの場合は、一人一人に深く体験を届けることができる。オンラインとオフラインの2つを上手に組み合わせれば、私たちが目指す価値を最大限に追求していけると思っています。